「新人は即戦力だから、どんどん仕事を任せよう!」と求めすぎていませんか?
新人への期待は大切ですが、過度な期待は成長を阻害する可能性も。
せっかくお金をかけて採用をした人材が潰れてしまうのは、勿体ないですよね。
新人が潰れる前に育成が「上手い人」と「下手な人」の違いを確認し、自分に何が足りていて何が足りないのかを確認していきましょう。
- 新人育成でお悩みの方
- 新人成績が伸びなくて悩んでいる方
新人育成とは?

新人育成を簡単に説明すると、新人に仕事を教えて、一人前に成長できるようにサポートすることです。
新人が早く仕事を覚えて活躍することで、売上UPに繋がるので、会社にとっても新人は大事な存在ですよね。
それに新人にとっても、新しい環境で不安な気持ちを抱えていることが多いので、育成というサポート体制は心強い。
しかし、新人の育成担当者の中には、新人の頃の気持ちを忘れて「なんで新人って仕事できないの?」「こんな簡単なことも覚えられないの?」という残念な人もいます。
このような考えだと新人が潰れてしまうので、新人育成の心得を改めて確認していきましょう。
新人の育成担当者の心構え3選
ここでは新人育成で必要不可欠な心構え3選をご紹介します。
- 仕事より成長に期待
- 今できる業務幅で結果を出させる
- 新人の頃の何も分からない気持ちを思い出す
「新人が仕事できない」と感じる人は、仕事に期待しすぎているかもしれません。
新人の仕事は期待はせずに「成長に期待」してください。
そうすることで、今できる対応できる業務量を把握し、その最大限の仕事で成果を出せる意識をしましょう。
新人が仕事を出来ない原因は?
新人が仕事を覚えられない場合や理解していない場合は、新人が悪いのではなく、育成担当者に原因があるかもしれません。
育成担当者は、教えた”つもり”になっていませんか?
新人に目的を伝え、手段として今の業務を教えていると認識させていますか?
ちなみに教えた後に「分からない事ある?」と聞いて「大丈夫です!」と帰ってきた際は、”本質を理解”していないことが殆どです。
私が好きな言葉で「聞こえない挨拶は挨拶じゃない」というものがあります。
自分は挨拶をしたつもりでも、相手が聞こえていない場合は挨拶と言いませんよね。
育成も同じで、育成担当者は教えたつもりでも、新人が理解していない場合は、レクチャー完了とはならないです。

新人に求めすぎると潰れる理由

新人育成で最も大切なことは、長期的な視点を持つことです。
新人は、まだ経験も知識も不足しています。
そんな中で仕事量や成果を求めすぎると、新人は潰れてしまいます。
新人が「いま可能な範囲の最大の仕事量を与え、成果を出させる」ことがトレーナーの役目になるので、改めて認識しましょう。
新人に求めすぎる会社の特徴10選
新人に求めすぎると、新人が潰れてしまうことは理解できたと思います。
次は、今の会社が新人を潰してしまう可能性が無いかチェックしていきましょう。
新人に求めすぎる職場 | |
1 | 先輩達が忙しすぎる |
2 | トレーナーの指示が曖昧 |
3 | 残業前提の仕事量を任せる |
4 | マネジメントは精神論が多い |
5 | 新人が悪いで解決してしまう |
6 | もっとできると仕事を追加する |
7 | 育成の大切さを理解していない |
8 | 新人とコミュニケーションが取れていない |
9 | 既存メンバーの成績と新人の成績を比較する |
10 | 「仕事が出来る人=新人育成」で決めつけている |
上記に当てはまる場合は、職場の環境を見つめ直し、新人や既存社員など会社にとってパワーのある対策を講じてみましょう。
育成が上手い人と下手な人の特徴10選
仕事が出来る人は「育成もできる」わけではありません。
誰しも向き不向きが存在するものです。
仕事ができるという理由だけで新人育成担当者に任命することは避け、育成に向いているかどうかを判断することをオススメします。
また、現在トレーナーとして新人の育成を担当している方は、下記の表を参考に「育成が上手い人」の考えができるように心がけましょう。
育成が下手な人 | 育成が上手いな人 | |
1 | 否定から入る | 否定から入らない |
2 | 感情的になる | 感情的にならない |
3 | 手段だけを教える | 目的と手段を教える |
4 | 育成を楽しんでいない | 育成を楽しんでいる |
5 | 自分の考えを押し付ける | 理解しようとする |
6 | 成長より仕事に期待する | 仕事より成長に期待 |
7 | 自分の考えを押し付ける | 新人の考えを理解しようとする |
8 | 新人をほったらかしにする | 忙しくても新人を気にする |
9 | 新人の悪いところにイラつく | 悪い箇所の改善と伸ばせる部分を考える |
10 | 新人の頃の気持ちを忘れている | 新人の頃の気持ちを覚えている |
新人も人間で、価値観や考え方は1人1人違うものです。
その中で多様性を尊重し、1人1人に向けた施策を講じることがトレーナーには求められます。

求めすぎると新人は潰れる記事のまとめ

いかがでしたでしょうか。
新人に仕事を求めすぎると、成長を妨げる原因となる可能性があります。
また、最悪の場合「早期離職」に繋がる可能性もありますので、ぜひこの記事を参考に対策を講じてください。



私の転職に対する考えが変わった1冊の本を置いておきます。
オリエンタルラジオ中田敦彦さんも絶賛した、LinkedIn日本トップの村上さんの「転職2.0」になります。
ぜひ興味がある方は読んでみてください。